防水ウエアの撥水の回復(乾燥機・アイロンの温度と撥水スプレーの吹き方)

GORE-TEX・モンベル・アークテリクス・ゴールドウインの熱の加え方と、撥水スプレーの使い方を並べました。

公式ページの確認日 2026-09-28

結論

  1. まず洗って、乾かしてから熱を加える。撥水は汚れと熱の両方で変わります。GORE-TEX・モンベル・アークテリクス・ゴールドウインのどこも、洗濯のあとに乾燥機かアイロンの熱を加える手順です。
  2. 温度は低め。数字で言うのはモンベルの60℃以下。ほかは「やさしい設定」「標準」「低温」の言い方です。アークテリクスは圧着部分が多く、高温は破損の原因になります。アイロンはどこも低めの温度で、当て布をします。
  3. 熱で戻らなければ撥水剤。ただし効いている服には重ねない。モンベルは、撥水加工が残っている服に重ねると逆効果と案内しています。GORE-TEX の SHAKEDRY は、熱も撥水剤も使いません。

撥水の戻し方を見るブランド

撥水を戻す順番(洗う→熱→撥水剤)

  1. 1洗う汚れを落とす。洗い方は防水ウエアのページ
  2. 2乾かす乾燥機か日陰干し。完全に乾かす
  3. 3熱を加える乾燥機・アイロン・ドライヤー。低めの温度で
  4. 4戻らなければ撥水剤吹いたあとは乾かす(種類により熱)

撥水の回復の熱処理・温度の違い(乾燥機・アイロン・ドライヤー)

乾燥機20分

GORE-TEX(素材ブランド)

乾燥機
洗って乾かしたあと、乾燥機をさらに20分。温度は暖かい・やさしいコース。高温では乾かさない
アイロン・ドライヤー
乾燥機がなければアイロン。やさしい設定でスチームなし、タオルか布を当てる
戻らない時
戻らなければ撥水剤。エアゾールよりポンプ式をすすめる
注意
SHAKEDRY など表面が水をはじき続ける製品は、乾燥機もアイロンも撥水剤も使わない
公式資料の原文(10か所)
  • 「Tumble dry on a warm gentle cycle or line dry your outerwear.」
  • 「Don't dry at a high temperature.」
  • 「Once dry, tumble dry for a further 20 minutes to reactivate the durable water repellent (DWR) treatment.」
  • 「If a dryer isn't available, iron the garment on a gentle setting.」
  • 「When ironing, protect the garment with a towel or cloth.」
  • 「Don't use steam.」
  • 「We recommend pump-action sprays instead of aerosol sprays to reduce the environmental impact.」
  • 「Do not iron.」
  • 「Do not apply DWR treatment.」
  • 「Don't apply DWR to GORE‑TEX products with a persistent beading surface (e.g. GORE-TEX SHAKEDRY™ garments).」

GORE-TEX Outerwear Care

熱処理は60℃以下

モンベル

乾燥機
洗濯表示で乾燥機が許可されていれば、乾燥機を推奨。熱処理の目安は60℃以下
アイロン・ドライヤー
乾燥機が使えなければ日陰干しのあと、アイロン(温度は最低、当て布)かヘアドライヤー(約10cm離して約60℃)
戻らない時
戻らなければ撥水剤。エアゾールスプレーなら熱処理は要らない。それ以外は加工前に洗い、加工後に熱処理
注意
撥水加工がまだ効いている服に重ねると、逆効果で劣化を招く
公式資料の原文(8か所)
  • 「洗濯後は、以下の手順に従って衣類を乾燥させるか、レインウエアを「熱処理」(目安:60℃以下)してください。」
  • 「レインウエアを乾燥機で乾かすことをお勧めしますが、洗濯表示で乾燥機の使用が許可されている場合に限ります。」
  • 「乾燥機での乾燥ができない場合は、風通しの良い場所で日陰干ししてください。乾燥後、アイロンまたはヘアドライヤーで熱を加えてください。」
  • 「アイロンの温度設定は最低にしてください。」
  • 「衣類から約10cm離れたところから、約60℃の熱を加えてください。」
  • 「加工前には必ず洗浄し、加工後は必ず熱処理を行ってください(エアゾールスプレータイプの加工を除く)。」
  • 「はっ水加工の効果を回復させるには、衣類に熱を加えることが不可欠です。」
  • 「既にはっ水加工が施されている衣類にはっ水加工を施すと、逆効果となり、はっ水加工の劣化を招きます。」

モンベル レインウエアのお手入れ方法

ページで温度が違う

アークテリクス

乾燥機
全般のページは低温。GORE-TEX 製品のページは、軽く脱水して中温で40~50分
アイロン・ドライヤー
完全に乾かしてから、低温・スチームOFFで当て布をしてゆっくり。ファスナーなど樹脂パーツには当てない
戻らない時
戻らなければ市販の撥水剤。スプレーは使用後30分以上自然乾燥。洗濯機に入れるタイプはすすぎを3回以上
注意
圧着部分が多いので、アイロンも乾燥機も高温では破損のリスクがある
公式資料の原文(8か所)
  • 「ウェアを完全に乾かした後に、低温、スチームOFFの設定で当て布をして、ゆっくりアイロンを当ててください。」
  • 「より撥水性を高めるためには、乾燥機やアイロンなどを使った撥水回復の方法が効果的です。」
  • 「その際、ファスナーなど樹脂パーツに当たらないようにご注意ください。」
  • 「乾燥機の場合は低温の設定で。」
  • 「高温での使用は破損のリスクがあります。」
  • 「軽く脱水した衣類を乾燥機に入れ、中温で40~50分間乾燥させてください。」
  • 「使用後は30分以上自然乾燥させてください」
  • 「洗濯機に投入できるタイプはすすぎを3回以上しっかりと行うことを推奨します。」

アークテリクス HOW TO CARE/アークテリクス GORE-TEX 洗濯と乾燥

乾燥機は標準

ゴールドウイン

乾燥機
正しく洗ったあと、乾燥機の「標準」温度で乾かす
アイロン・ドライヤー
乾燥機がなければ、完全に乾かしてからアイロンを低温で当て布
戻らない時
戻らなければ、クリーニング店で撥水加工を頼むか、市販の撥水スプレー
公式資料の原文(3か所)
  • 「撥水性を回復させるには、正しい洗濯の後に乾燥機の「標準」温度で乾燥させるのが効果的です。」
  • 「乾燥機を使わない場合は、完全にウエアを乾かしてからアイロンを低温で当て布をしてかけても良いでしょう。」
  • 「それでも回復しない場合は、クリーニング店で撥水加工を依頼するか、市販の撥水スプレーなどでも回復できます。」

ゴールドウイン 防水ウエアのメンテナンス

アークテリクスは、全般のページと GORE-TEX 製品のページで乾燥機の温度が違うため、両方を載せています。GORE-TEX のページは英語です(要約は訳したもの)。

撥水スプレーの吹き付け方(距離・回数・乾かし方)

エアゾール

モンベル O.D.メンテナンス はっ水スプレー

下地
生地をきれいにして、乾いた状態で吹く
距離
約15cm
吹き方
乾かしながら、何層にも薄く
先に試す
目立たない所で色落ち・変色がないか確かめる
公式資料の原文(5か所)
  • 「生地の表面をきれいにし、乾燥している状態でスプレーするようにしてください。」
  • 「約15cmの距離からムラなくスプレーしてください。」
  • 「スプレーを行なう際のコツは、乾燥させながら何層にも薄くスプレーすることです。」
  • 「あらかじめ目立たない部分に吹き付けて色落ち変色のないことを確かめてください。」
  • 「スプレー噴霧は吸い込むと危険です。」

モンベル はっ水性について

エアゾール

ライオン レインガード

距離
約20cm
吹き方
しっとり濡れる程度に、まんべんなく。1~2秒さっと吹くだけでは足りない
吹いたあと
風通しの良い場所で10分程度置いて完全に乾かす。乾かさずに雨や雪にさらすと効果が十分に出ない
公式資料の原文(4か所)
  • 「布地から約20cm離して、しっとり濡れる程度にまんべんなくスプレーしてください。」
  • 「※1~2秒さっとスプレーするだけの場合や、スプレー後、乾燥させずに雨や雪にさらした場合には、十分なはっ水効果は得られないので注意しましょう。」
  • 「スプレー後は、風通しの良い場所で10分程度置き完全に乾燥させます。」
  • 「※吸い込むと危険なので、必ず風通しの良い屋外で使用してください。」

ライオン レインガードの使い方

スプレーは吸い込むと危険です(モンベル)。レインガードは風通しの良い屋外で使う案内です。使えない素材は製品ごとに違うので、缶の表示を確かめてください。

撥水の回復のよくある質問

洗濯だけで撥水は戻りますか?

アークテリクスは、全体が十分に乾いた段階で撥水はある程度回復しているが、より高めるには乾燥機やアイロンの熱が効果的としています。GORE-TEX は、洗って乾かしたあとに、乾燥機をさらに20分かアイロンで熱を加える手順です。モンベルは、撥水を回復させるには熱を加えることが不可欠としています。

熱は何℃で加えますか?

数値で示しているのはモンベルで、熱処理の目安は60℃以下、ヘアドライヤーなら約10cm離して約60℃です。GORE-TEX は「暖かい・やさしい設定」、ゴールドウインは乾燥機の「標準」、アークテリクスは全般のページが低温、GORE-TEX 製品のページが中温と、言い方が分かれます。服の洗濯表示でタンブル乾燥が禁止なら、表示を超える温度は使えません。

撥水スプレーのあとに、熱は要りますか?

モンベルは、エアゾールスプレーは熱処理が要らず、それ以外の撥水剤は加工前に洗い、加工後に熱処理をするとしています。ライオンのレインガードは、吹いたあと10分程度置いて完全に乾かす案内です。アークテリクスのスプレーは使用後30分以上の自然乾燥です。

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