アイロン・漂白・ドライクリーニングの洗濯表示の読み方

アイロンの点の数が示す温度、漂白の斜線、円のP・F・Wの意味を、消費者庁の早見表とリーフレットで確かめられます。

公式ページの確認日 2026-09-28

結論

  1. アイロンの点は、底面温度の上限。点3つは210℃、点2つは160℃、点1つは120℃までです(消費者庁)。表示より高い温度は衣類を傷める可能性があります。
  2. 漂白は、三角の斜線で塩素系が使えるかが分かれる。三角は両方OK、斜線入りは酸素系だけ、×は漂白しません。
  3. 円はクリーニング店向けの記号。P・Fはドライクリーニング、Wはウエットクリーニング(プロの水洗い)です。家で洗えるかは洗濯おけの記号で決まります。

記号の区分を選ぶ

アイロンの記号の温度(点の数とスチームなし)

アイロンの記号

アイロンに点3つ
高温 210℃まで
アイロンに点2つ
中温 160℃まで
アイロンに点1つ
低温 120℃まで
点1つ・下にスチームの×
低温 120℃まで・スチームなし(令和6年8月改正で追加)
アイロンに×
アイロンNG

記号のそばの「あて布使用」は、薄手の布で覆った上からアイロンを掛ける意味です(リーフレットの付記用語)。

公式資料の原文(5か所)
  • 「記号内の「点(・)」の数はアイロンの底面温度の上限を表します。」
  • 「表示よりも強い作用や高い温度での洗濯やアイロン掛けは、衣類にダメージを与える可能性があります。」
  • 「高温210℃まで」
  • 「と低温(120℃まで)でスチームなしのアイロン」
  • 「「あて布使用」薄手の布で覆った上からアイロンを掛けます。」

消費者庁 リーフレット(第2版、2024年8月発行)/消費者庁 早見表(令和6年8月改正)

令和6年8月の改正で変わったアイロンの温度

点3つ(530)
改正後: 底面温度210℃まで/改正前: 200℃まで
点2つ(520)
改正後: 底面温度160℃まで/改正前: 150℃まで
点1つ(510)
改正後: 底面温度120℃まで/改正前: 110℃まで・スチームなし
点1つ・スチームの×(511)
改正後: 底面温度120℃まで・スチームなし/改正前: (新しい記号)

施行日は令和6年8月20日です。改正前の表示を付けた衣類は令和7年8月19日までならそのままの表示で販売できたため、古いタグの衣類もあります。

公式資料の原文(8か所)
  • 「施行日 令和6年8月20日」
  • 「530 底面温度 210℃を限度として アイロン仕上げができる 底面温度 200℃を限度として アイロン仕上げができる」
  • 「520 底面温度 160℃を限度として アイロン仕上げができる 底面温度 150℃を限度として アイロン仕上げができる」
  • 「510 底面温度 120℃を限度として アイロン仕上げができる 底面温度 110℃を限度として スチームなしでアイロン仕上げ ができる」
  • 「511 底面温度 120 ℃を限度として スチームなしでアイロン仕上げ ができる」
  • 「令和7年8月19日までに従前の繊維製品の品質に関する表示を行った衣類等の繊維製品は、そのままの表示で販売することができます。」
  • 「新しい洗濯表示が付された製品と古い洗濯表示が付された製品が混在することがあります。」
  • 「新しい洗濯表示と古い洗濯表示のいずれであるかが不明な場合は、表示者に問合せをすることができます。」

消費者庁 報道発表(令和6年8月20日)

漂白の記号(塩素系・酸素系の違い)

クリーニングの記号(円のP・F・Wと線の本数)

円の記号

円にP
全ての溶剤 ドライクリーニング 通常処理
円にF・下線1本
石油系溶剤 ドライクリーニング 弱い処理
円にW・下線2本
ウエットクリーニング 非常に弱い処理
円に×
ドライクリーニングNG
円にWと×
ウエットクリーニングNG

リーフレットが挙げる溶剤の例は、パークロロエチレンと石油系溶剤です。どの記号がどの溶剤に当たるかは、早見表の表記(P=全ての溶剤、F=石油系溶剤)に従います。

公式資料の原文(6か所)
  • 「「線(ー)」が増えるほど弱くなります。」
  • 「パークロロエチレンなどの溶剤を使用します。」
  • 「石油系溶剤などを使用します。」
  • 「*クリーニング店が特殊な技術で行うプロの水洗いと仕上げによる洗濯です。」
  • 「クリーニング店で水洗いができます。」
  • 「ただし、家庭では洗えませんよ。」

消費者庁 リーフレット(第2版、2024年8月発行)/消費者庁 早見表(令和6年8月改正)

洗濯機のドライコースの扱いは手洗い表示・ドライ表示のページ、クリーニング店に出す場合の考え方はクリーニングのページにあります。

アイロン・漂白・クリーニング表示のよくある質問

アイロンの点が2つなら、何℃まででかけられますか?

消費者庁の早見表では、点2つは中温160℃までです。リーフレットによると、点の数はアイロンの底面温度の上限を表します。表示より高い温度でかけると、衣類にダメージを与える可能性があります。

古いタグの点1つ(110℃)は、いまの120℃と同じ扱いでよいですか?

令和6年8月20日の改正で、点1つの上限は110℃から120℃になりました。ただし、改正前の表示を付けた衣類は令和7年8月19日までなら、そのままの表示で販売できたため、新旧のタグが混在します。新旧が分からない時は、表示者に問い合わせることができます(消費者庁)。

漂白剤の記号に斜線が入っているとき、どの漂白剤を使えますか?

消費者庁の早見表では、斜線入りの三角は酸素系は使えて塩素系は使えません。リーフレットによると、酸素系漂白剤はほとんどの色柄物に使える漂白剤です。

家庭洗濯に×が付いた服は、水洗いをまったくできませんか?

リーフレットでは、円にW(ウエットクリーニング)の記号があれば、家庭洗濯に×が付いていても、クリーニング店で水洗いができます。ただし、家庭では洗えません。

円の下の線は、何を表していますか?

処理の強さです。リーフレットによると、線が増えるほど弱くなります。早見表では、円にPが通常処理、円にF・下線1本が弱い処理、円にW・下線2本が非常に弱い処理です。

公式資料の原文(2か所)
  • 「※家庭洗濯→漂白→乾燥→アイロン→クリーニングの順で1行もしくは2行で記載されます。」
  • 「表示は取扱い方の上限を表しています。」

消費者庁 リーフレット(第2版、2024年8月発行)/消費者庁「新しい洗濯表示」

あわせて読む: 洗濯表示の記号一覧/タンブル乾燥の表示/シャツの洗い方/スーツの手入れ/ネクタイの洗い方